きれいにしているつもりでも、汚れやすいのがフローリングです。
特に、普段立ってワイパーをかけているだけだと、知らない間にカビが生えていた!ということも。
そんなときでも慌てずにカビを取る方法をお伝えします。
◎梅雨時にご注意カビが生えやすいのは
フローリングにカビが生えるのは、まず高温多湿の日本の気候が関係しています。
ジトジトと湿度が高い梅雨時は、水回りだけでなく、フローリングにもカビが生えやすい季節です。
この時期は室内干しをすることも多くなるので、室内はかなりの湿度になっています。
また、乾燥している冬場でもカビが生えるのは、結露が原因です。
住宅の性能が上がり、気密性が高い家になるほど、結露が生じやすい状態になっています。
次に、フローリングにカーペットなどを敷くのも、カビの原因になります。
調湿作用のある無垢材のフローリングにしても、その上にカーペットを敷いてしまうと効果も半減してしまいます。
カーペットをめくったらカビだらけ…などということもあります。
また、床に直接布団を敷いている人がいますが、これもNGです。
寝ている間はかなりの汗をかいていますから、布団と床に大量の水分を与えてしまうことになります。
◎用意するのはこの3つ
カビ取りのために用意するのは、雑巾とアルコール、そしてつまようじです。
アルコールは、消毒用のエタノールでも大丈夫です。
スプレーボトルに入れて、水:アルコールを1:8に薄めます。
手が荒れやすい人は、ゴム手袋も用意しましょう。
市販の水回り用カビ取り材は使用しないでください。
フローリングが脱色・変色したり、傷んだりする原因になります。
◎カビ取りの方法
まず、窓を開けて換気をよくしましょう。
カビをいじると胞子が飛び散りますから、吸い込まないよう、
掃除する側の反対側の窓も開けて風の通り道を作っておきます。
カビは、拭き取るのが鉄則です。
フローリングはいつも掃除機で掃除しているからと掃除機をかけてしまうと、
排気口からカビの胞子をまき散らすことになります。
アルコールを含ませた雑巾で、まず試し拭きをします。
脱色・変色がないことを確認してから、カビが生えているところを丁寧に拭いていきます。
フローリングの溝はつまようじで掃除します。
これで、生えたばかりのカビであれば、きれいに拭き取れます。
◎カビの完全除去は難しい
時間が経ってしまっているカビは、上記の方法では取れません。
フローリングの奥まで根を張ってしまったカビ菌は、もはや取れなくなってしまいます。
無垢材であれば、表面を少し削り取ってワックスをかけ直すか、
他の床材であれば、その部分だけを張り替えることになります。
◎予防法
カビは生えないように管理するのが一番です。
まず、室内の湿度をきちんと管理すること。加湿器の使い過ぎは禁物です。
カーペットを敷く場合は、こまめに掃除して定期的に干し、床とカーペットの両方を乾かすようにしましょう。
フローリングには防カビワックスも市販されているので、利用するのもよいでしょう。
また、くれぐれも布団を床に直接敷いて寝ないようにしてください。
◎まとめ
お風呂場など水回りならカビ取り剤を使うこともできますが、
デリケートな素材でできているフローリングには使えません。
カビができないように心がけ、見つけたらすぐに処置することが大切です。